Firefox 147 release notes for developers (Stable)
このページでは、開発者に影響する Firefox 147 の変更点をまとめています。 Firefox 147 は、米国時間 2026 年 1 月 13 日 にリリースされました。
ウェブ開発者向けの変更点一覧
>開発者ツール
- インスペクターの HTML ペインで 擬似要素 (
::beforeや::afterなど) を選択したとき、CSS ペインで対応するセレクターを編集できるようになりました (Firefox bug 1998704)。 - ビュー遷移の間に、
::view-transition擬似要素を要素ビューに表示するようになりました (Firefox bug 1996608)。 - ビュー遷移の間に、関連づけられたアニメーションをアニメーションパネルに表示するようになりました (Firefox bug 1995296)。
- 要素ビューで、有効な
anchor-nameを持つ要素に 'anchor' バッジを表示するようになりました (Firefox bug 1895196)。 - 選択した要素に関連づけられた
@position-tryルールを CSS ルールパネルに表示するようになりました (Firefox bug 1895176)。 - JSON ビューアーの新たなボタンを使用して、JSON ペイロードを Firefox Profiler にインポートできるようになりました。これは、リソースのサイズの詳細情報を提供します (Firefox bug 1997209)。
HTML
変更なし。
SVG
- SVG ファイルを 画像ソース として使用する (たとえば
<img>要素や CSS のbackground-imageを使用してページに埋め込む) とき、SVG の URL でメディアフラグメント をサポートしました (Firefox bug 1999989)。これは、以下のことを意味します:- SVG に SMIL アニメーション が含まれている場合に、特定の開始時間から特定の終了時間までアニメーションの一部を再生するために 時間的範囲 の構文を使用できます。再生後はアニメーションが一時停止します。
- SVG ドキュメントの特定の領域を表示するために 空間的寸法 の構文を使用できます。
CSS
- CSS アンカー位置指定 をデフォルトで有効にしました (Firefox bug 1988225)。
- バージョン 147 で値
anchor-centerを追加しました。これは、アンカー位置指定した要素をアンカーの中央に配置するために便利な方法を提供します。この値はalign-items、align-self、justify-items、justify-self、place-items、place-selfプロパティで使用できます (Firefox bug 1909339)。 - バージョン 147 で
position-anchorの値noneを追加しました。これは CSS アンカー とアンカーに位置指定された要素の間の、暗黙的または明示的な関連づけを削除できます (Firefox bug 1999972)。
- バージョン 147 で値
- 互換性を高めるため、
-webkit-接頭辞をつけたperspectiveプロパティを単位がない値 (たとえば、-webkit-perspective: 800) でサポートしました (Firefox bug 1362499)。 - ビュー遷移タイプ をサポートしました。これは、アクティブなビュー遷移にさまざまなタイプを指定できる仕組みを提供します。これにより指定された遷移タイプに応じて、コンテンツを更新するときのアニメーションを CSS を使用して DOM 要素に適用できます。Firefox 147 では単一ページアプリケーション (SPA) のビュー遷移タイプのみサポートしており、ドキュメント間のビュー遷移タイプは未サポートです (Firefox bug 2001878)。
::marker擬似要素でcounter-increment、counter-reset、counter-set、quotesプロパティをサポートしました (Firefox bug 2000404)。- 以下の ルート要素のフォントに対して相対的な長さの単位 をサポートしました:
rcap、rch、rex、ric。これらの単位は、ルート 要素の特定の文字のサイズやフォント属性をもとにした<length>の値を定義できます (Firefox bug 1740584)。
JavaScript
- CSS モジュールスクリプトをサポートしました。これは
importキーワードやtype="css"を設定したtypeimport 属性 を使用して、CSSStyleSheetのインスタンスとしてスタイルシートをスクリプトに読み込むことができます (Firefox bug 1986681)。 Iterator.concat()メソッドをサポートしました。このメソッドは、反復可能な複数の入力を 1 つのシーケンスに結合した新たなイテレーターを作成できます (Firefox bug 1986672)。
API
Document.activeViewTransitionプロパティをサポートしました。これは、ドキュメントで現在アクティブな ビュー遷移 を表すViewTransitionのインスタンスを返します。これは後で使用するためにビュー遷移への参照を手動で保存する必要性がなく、任意のコンテキストでアクティブなビュー遷移へアクセスするための安定的な手段を提供します (Firefox bug 2001836)。- WebGPU API のサポートを、Apple シリコンプロセッサーを搭載したデバイスで、すべてのバージョンの macOS に対して有効化しました (以前は macOS Tahoe のサポートのみ有効でした)。(Firefox bug 1993341)
- Navigation API をサポートしました。
これは、ブラウザーのナビゲーションアクションを開始・遮断・管理する機能およびアプリケーションの履歴項目を操作する機能を提供します。これは History API や
window.locationのような従来のウェブプラットフォームの機能の後継であり、従来の機能の短所を解決するとともに、特に SPA (単一ページアプリケーション) のニーズを対象にしています (Firefox bug 1997962)。 CompressionStreamおよびDecompressionStreamの両方で Brotli 圧縮をサポートしました (Firefox bug 1921583)。- サービスワーカーを ECMAScript モジュールスクリプト にすることが可能になりました。
サービスワーカーモジュールを読み込むには、
ServiceWorkerContainer.register()を呼び出す際にtypeで'module'を指定します (Firefox bug 1360870)。
WebDriver への適合 (WebDriver BiDi, Marionette)
一般
- 新しいセッションのレスポンスに、必須なプロパティである
setWindowRectが含まれるように修正しました (Firefox bug 1916522)。
WebDriver BiDi
input.fileDialogOpenedイベントを実装しました。これはtype="file"の input をクリックした後など、コンテンツページによってファイルピッカーが開かれたときに発生します (Firefox bug 1855045)。- ブラウジングコンテキストまたはユーザーコンテキストのリストに対して、クライアントが画面の寸法をエミュレートすることを可能にする
emulation.setScreenSettingsOverrideコマンドを実装しました (Firefox bug 2000651)。 wait=noneを指定したbrowsingContext.navigateで、実際の移動先 URL が含まれない場合がある不具合を修正しました (Firefox bug 2004191)。script.evaluateおよびscript.callFunctionを、Content Security Policy (CSP) を迂回するように更新しました (Firefox bug 1941780)。window.openで作成した新たなブラウジングコンテキストでscript.realmCreatedイベントが発生しない不具合を修正しました (Firefox bug 2002721)。emulation.setLocaleOverrideを、Accept-Languageヘッダーを上書きするように更新しました (Firefox bug 1995691)。emulation.setLocaleOverrideを、引数localeがundefinedに等しい状態で呼び出した場合にエラーが発生するように更新しました (Firefox bug 2003992)。
Marionette
- Chrome ウィンドウにおける JSON シリアライゼーションの不具合を修正しました (Firefox bug 2000801)。
アドオン開発者向けの変更点一覧
- Content Security Policy の記事の Scripts from localhost で説明しているとおり、一時的に読み込まれた Manifest バージョン 3 拡張機能が、localhost からスクリプトを読み込めるようになりました (Firefox bug 1864284)。
実験的なウェブ機能
このリリースで追加した実験的な機能はありません。 ほかのリリースの実験的な機能は Firefox における実験的機能: CSS Anchor Positioning で確認してください。